事業全体像

自然を守りながら森林資源を有効活用し、街と未来に明かりを灯す

事業全体像

廃棄物系チップ製造事業

廃棄物を人々の暮らしに活かす

木質バイオマス発電用燃料生産を主力とし、木くずは、一般廃棄物・産業廃棄物はリサイクル率100%を維持しております。
解体系廃木材や伐採系生木を、バイオマス発電燃料となる木質チップに再生させ、近県の大型木質バイオマス発電所へ出荷されます。
工場は、大分県と熊本県にて許可を取得し、循環型社会実現に貢献させて頂いております。

製造工場

本社工場
処理能力
602.6t/日
処理品目
生木・建廃
宇城工場
処理能力
374.68t/日
処理品目
生木・建廃
南関工場
処理能力
148.7t/日
処理品目
生木・建廃・未利用材買取

主な設備・ワークフロー

  1. 搬入・計量
    搬入された廃棄物はトラックスケールで重量を計測し品目ごとに指定された場所に荷降ろしされます。
  2. 二軸式破砕機ビッグバス
    釘やボルト等の金属が付いたままの建築廃材を投入・破砕が可能です。前選別の手間を削減し、粗破砕する事で主破砕機の負荷を抑制します。
  3. フリーハンマー式破砕機
    押えローラーとフリーハンマーの組み合わせにより負荷変動が少なく安定した破砕作業が可能です。
  4. 磁力選別機
    強力な磁石で破砕されたチップの中から釘・ボルトなどの金属を取り除きます。
  5. 木質チップ複合選別機
    旋回式の粒度選別機に風力選別の機能を組み込み、木質チップに含まれる非鉄金属、石、ガラス、コンクリートなどを選別します。
  6. 購入チップ用定量供給機
    外部から購入した木質チップを工場内の選別設備を通し再選別を行います。自社と同じ選別ラインを通すことでチップ品質を均等化します。
  7. 品目別にチップヤードで保管
    破砕された木質チップは建廃・生木に分け雨が振り込まないチップヤードで保管され、近隣の大型バイオマス発電所へ出荷されます。

弊社における事業の特徴

処分業全工場で
複合型選別機を採用

粒度選別に加え、磁力選別機で選別できない非鉄金属・石・ガラスも選別します

非鉄金属・小石・
ガラスを除去し木くずを100%
リサイクル

山林未利用材チップ製造事業

森の恵みを未来のエネルギーへ

木質バイオマス燃料製造事業は、間伐由来の山林未利用材(間伐材・林地残材等)を主体とした木質バイオマス発電所に最適な切削チップを製造しております。
また、グループ会社である㈱グリーン発電大分5,700kwのFIT発電所と隣接しており、年間約6万tonを製造・供給し、森林再生・安定供給の重役を担っております。

製造工場

天瀬工場
チップ出荷量
100,000t/年
処理品目
未利用材買取
中津工場
チップ出荷量
30,000t/年
処理品目
未利用材買取

主な設備・ワークフロー

  1. 搬入・計量
    搬入された未利用材はトラックスケールで重量を計測し由来や長さ別で指定された場所に荷降ろしされます。
  2. 場内保管•乾燥
    場内にはえ積みし、3~6ヶ月間、天日で乾燥させます。搬入時に含水率が50%を超えていた丸太を約40%まで乾燥させます。
  3. ドラム式チッパー
    バイオマス発電燃料に適したサイズの切削チップを製造します。
  4. 粒度選別機
    チップを粒度選別することでさらに品質の均ー化をはかります。オーバーサイズはチッパーヘ戻し再破砕されます。
  5. 製品チップ
    製品チップは屋根付きの専用チップヤードで保管されます。
  6. チップ車両で運搬
    70立米のチップトレーラーで燃料チップをバイオマス発電所へ供給します。
  7. 木質バイオマス発電所
    生産された燃料チップは九州各地のバイオマスプラントヘ供給されています。

弊社における事業の特徴

天瀬工場では
大型ドラム式チッパーを採用

山林未利用材(間伐材・林地残材)を主体とした木質パイオマス発電所に最適なチップを製造しています

木質チップ

木質バイオマス発電事業

地域社会に貢献する「循環型発電」

地域の未利用森林資源(間伐材・林地残材・廃木材等)を活用し、木質バイオマスチップを燃料とする1MW級の発電および熱電供給設備を運用します。これにより、地域林業の振興や未利用資源の活用を通じて雇用創出と地域経済の活性化を図るとともに、FITに頼らない地産地消型のエネルギー自立モデルの実現を目指します。

発電所紹介

天瀬発電所

山林未利用材(間伐材・林地残材等)を活用した木質バイオマスチップを燃料とするバイオマス発電事業で、地域の未利用森林資源を活用し、地域林業の振興による雇用創出をはじめ、地域経済の活性化に貢献致します。

商業
運転開始
2013年(平成25年)11月
敷地面積
約27,000㎡
発電規模
約5,700kw
送電規模
約5,000kw (一般家庭 約10,000世帯分)
燃料使用量
約7万t/年
ボイラー
最大蒸気量
25t/h
主蒸気温度
450℃
発電方式
蒸気タービン方式
設備
循環流動層ボイラー、蒸気タービン、発電機、燃料搬送設備、乾燥設備
天瀬発電所解説図
南関発電所

バイオマス燃料(解体系廃木材・伐採系生木)を活用し、1MW級発電規模を有する熱電供給設備を併設することで、FITに頼らないエネルギーの自立を実証し、地産地消モデルとすることを目指し、地域振興による雇用創出をはじめ、地域経済の活性化に貢献します。

敷地面積
約36,000㎡
発電規模
995kw
送電規模
500kw
燃料使用量
約3万t/年(設計3.68t/h)
ボイラー
最大蒸気量
7,815kw
ORC発電
供給量
5,015kw(熱供給量)
熱場媒油
供給量
2,800kw(熱供給量)
設備
ストーカ式ボイラ、ORC発電供給設備、燃料搬送設備、バックアップボイラ
南関発電所解説図

プラント設計

循環型エネルギーを技術で支える総合プラントパートナー

リサイクル機械販売

脱炭素・循環型社会の実現に向けて大事な役割を担うリサイクル機械を販売しております。特に木くず分野に主力を注ぎ、破砕・選別・乾燥などマテリアルリサイクルからサーマルリサイクルまでお客様のあらゆるニーズにお応えします。機器構成からプラント構築まで一貫してご提案し、高品質・高効率・低コストの実現をカタチにします。

国産ドラム式チッパー
ハンマー式破砕機

プラント設計

環境分野での一般産業機器設計を始めとし、プラント全体の企画設計、詳細設計、製作図作成を経験豊富なエンジニアが対応いたします。お客様の構想をカタチにする為に、企画設計から稼働実現まで、グループ会社との連携により最良なプラント設計をご提案させていただき、お客様の問題解決に貢献しています。

木質チップ複合選別設備
木質バイオマス発電所マテリアルハンドリング設備

コンサルティング

お客様ご計画の木質バイオマス発電事業をカタチにする為に、設計・工事・電気計装・機械等各種設備・施工・管理・技術者派遣等、問題解決策をご提案し、コンサルティング及びエンジニアリングのサポートも行います。

技術保守・サポート

お客様の機械設備・プラント設備を安心して稼働させるために定期的な点検やメンテナンスを実施させていただいております。緊急時に迅速な対応を行える経験豊富な技術者を常に待機させ、迅速・万全なサポートをさせていただいております。

チップ流通事業

収集・流通により資源を循環させ、持続可能な未来をつくる

バイオマスチップ流通事業

木質バイオマス発電用燃料となる木質チップを西日本エリア全域で流通させて頂いております。年間取扱流通量は約20万tonを超え、品質・人・物・車両・情報を一元管理し、広域な需要に対応しております。
時代背景と今後の需要と供給のバランスも需要家様と協議し、地域貢献に繋げ、循環型社会を実現させます。

収集運搬事業

九州全域の産業廃棄物収集運搬業を取得しており、お客様のご依頼を受け、産業廃棄物を中間処理施設などに運搬しております。
特に木くずチップ輸送には力を入れており、特殊な大型運搬車両を導入し、迅速且つ安全に木質バイオマス発電所へ運搬させて頂いております。

廃棄物収集運搬車両
廃棄物の収集運搬と燃料チップをバイオマス発電所へ供給しています。

山林事業

森林を保護しながら、持続可能な未来のエネルギーを育む

林業用苗木の生産・早生樹の育林技術の実証実験

人工林の主伐が進む中、伐採後に再造林されずに荒廃していく山が増えています。山を荒廃させずにきちんと造林・育林していくことにより森林の多面的機能が高められます。自然災害を減らし、温暖化ガスの削減に貢献できます。再造林を促すために林業苗木の生産に取り組んでいます。スギのコンテナ苗を主として、低花粉、成長が早いといった特性を持つ優良な品種の苗を生産しています。またスギやヒノキなどの従来の樹種比べて成長の早い早生樹に着目し、その有用性を実証するために社有林にセンダン、ユリノキ、コウヨウザンなどの早生樹を植林し実証実験を行っています。

コンテナ苗
育苗場

社有林の育成・管理

早生樹試験林

社有林(約200ha)の森林経営計画を策定し、この計画に基づき、植林・下刈り・間伐・主伐などを計画的に実行し、社有林を健全に育成・管理します。

高性能林業機械リース事業

高性能林業機械

若手の素材生産業者に対し安価で高性能林業機械を貸し出しています。生産性の向上、労働環境の改善を促進し、スタートアップした林業家の育成を支援しています。林業の担い手不足解消し林業全体の活性化につながると考えています。

小売電気事業

地域や自然にやさしい電力を供給する

バイオマス発電をはじめとする再生可能エネルギーの開発、電力供給スキームの構築・運用を行っております。
また、地域のスマートコミュニティー化の推進にも取り組んでおります。

  • 木質バイオマスにより発電された電気の販売
  • 再生エネルギーの開発
  • 電力供給スキームの構築・運用
  • 地域スマートコミュニティ化の推進
小売電気事業の説明図

地産地消型の電力供給モデル

当社の関連会社には、木質バイオマス発電所(日本フォレスト株式会社 天瀬発電所)があります。日本フォレスト株式会社では、地域の森林資源や九州エリアで排出された木質廃棄物由来の木質バイオマスを燃料として使用した木質バイオマス発電を行っています。そこで生み出されたFIT電気を当社が地元の公共施設等に供給することで、地産地消型のバイオマス電力の供給をしています。